聞取法問(読み)ききとりほうもん

精選版 日本国語大辞典 「聞取法問」の意味・読み・例文・類語

ききとり‐ほうもん ‥ホフモン【聞取法問・聞取傍バウ聞】

〘名〙 (「ききとりぼうもん」とも。仏の教えを正式に学ばないで、耳学問で覚える意から) 自分が考えたのでなく、他人の説を聞いて、それを自分の説として発表すること。主として僧侶にいったが、のち、広く、受け売りすることの意に用いられ「聞取傍聞(ききとりぼうもん)」とも表記するようになった。ききてぼうもん。
御伽草子鴉鷺合戦物語(室町中)「なま禅法、ききとり法門何々ぞ」
※歌舞伎・四天王産湯玉川(1818)五立「こなたが其処で話すなら、耳は人並盲人の聞取(キキト)り傍聞(バウモン)耳学問、覚える為に世話ながら」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android