聞持(読み)もんじ

精選版 日本国語大辞典 「聞持」の意味・読み・例文・類語

もん‐じ ‥ヂ【聞持】

〘名〙 仏語
教法を聞いて記憶し、忘れないこと。
正法眼蔵(1231‐53)光明「人人自有光明在と道取するを、あきらかに聞持すべきなり」
※観智院本三宝絵(984)下「虚空蔵の聞持の法を行ふに」 〔八十華厳経‐三三

きき‐もた・り【聞持】

〘他ラ変〙 (「もたり」は「もちあり」の変化したもの) 聞いておぼえている。聞いて記憶している。
蜻蛉(974頃)上「出づとては、かならず『いま来んよ』といふもききもたりて、まねびありく」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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