精選版 日本国語大辞典 「聞違」の意味・読み・例文・類語
きき‐ちが・える ‥ちがへる【聞違】
〘他ア下一(ハ下一)〙 ききちが・ふ 〘他ハ下二〙 内容をまちがえて聞く。聞きちがいをする。聞き誤る。聞きたがえる。
※虎明本狂言・鐘の音(室町末‐近世初)「あれもききちがへてめいわく致程に、此度はかんにんなされて」
※咄本・鯛の味噌津(1779)佐理行成「『佐理行成の筆の跡にもおとりませぬ』といふをききちがへて〈略〉『いにしへのしゃれかうべが筆にもおとりますまい』」
きき‐たが・える ‥たがへる【聞違】
〘他ア下一(ハ下一)〙 ききたが・ふ 〘他ハ下二〙 =ききちがえる(聞違)
※為仲集(1085頃)「おなじところにやどりてききたがへてとてかへりにし」
きき‐たがい ‥たがひ【聞違】
〘名〙 =ききちがえ(聞違)
きき‐たが・う ‥たがふ【聞違】
[1] 〘他ハ四〙 =ききちがう(聞違)(一)
[2] 〘他ハ下二〙 ⇒ききたがえる(聞違)
きき‐ちがえ ‥ちがへ【聞違】
〘名〙 話の内容や音などをまちがえて聞くこと。聞きちがい。聞き誤り。ききたがい。ききたがえ。
※御湯殿上日記‐文明一五年(1483)一月七日「はんしゅの御れゐはききちかへなり」
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