普及版 字通 「聿」の読み・字形・画数・意味
聿
6画
[字訓] ふで・ここに
[説文解字]
[甲骨文]
[金文]
[字形] 会意
筆の形と(ゆう)(手)。〔説文〕三下に「書する以なり」とあり、筆の初文。楚では聿、呉では不律、燕では弗(ふつ)という。〔説文〕にまた字を「(せふ)に從ひ、一聲」とし、段注に一の会意字とする。は〔説文〕三下に「手の巧なる」ことをいい、巧筆の意であるとするが、は、敏捷の捷の初文。(敏)・捷はいずれも婦人が祭祀に奔走することをいう字である。
[訓義]
1. ふで。
2. ・越・述・術・遂と声近く、通用によって、したがう。
3. ここに、の意に用いる。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕聿 ツヒニ・ミヅカラ・ノブ 〔字鏡集〕聿 フンデ・フミ・ノブ・コトバ・シタガフ・ヲノヅカラ・ミヅカラ・ハジメ・ツヒニ・コレ
[語系]
聿・jiutは同声。曰・越・粤jiuat、(述)・(術)djiut、(遂)ziutは声近く、通用することがある。
[熟語]
聿越▶・聿懐▶・聿修▶・聿遵▶・聿新▶・聿追▶
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報