肉砒石(読み)にくひせき

最新 地学事典 「肉砒石」の解説

にくひせき
肉砒石

sarkinite

化学組成の鉱物。単斜晶系,空間群P21/a, 格子定数a1.268nm, b1.354, c1.017,β108°44′,単位格子中16分子含む。厚板状ないし短柱状結晶あるいは針状結晶の放射状集合。肉紅~紅黄~黄色,脂肪光沢,透明ないし半透明。劈開{100}明瞭,硬度4~5,比重4.15。薄片では淡ピンク~黄色,屈折率α1.793, β1.807, γ1.809, 2V(-)83°。スウェーデンのLångban地方などの変成マンガン鉱床から,ハウスマン鉱・テフロ石・ベメント石などに伴う希産鉱物。日本では福島県いわき市御斎所鉱山の変成マンガン鉱床のブラウン鉱を切る脈から,マンガンベルセリウスざくろ石などに伴って産した。名称は,肉紅色と脂肪光沢の外観からギリシア語の肉でできたもの(sarkinos)に由来。

執筆者:

出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

関連語 松原

1 多数の語を集録し、一定の順序に配列して一つの集合体として、個々の語の意味・用法、またはその示す内容について記したもの。語のほかに接辞や連語・諺なども収める。また、語の表記単位である文字、特に漢字を...

辞書の用語解説を読む