ブラウン鉱(読み)ブラウンこう(その他表記)braunite

最新 地学事典 「ブラウン鉱」の解説

ブラウンこう
ブラウン鉱

braunite

化学組成鉱物褐マンガン鉱とも。正方晶系,空間群I41/acd,格子定数a0.9432nm, c1.8703, 単位格子中8分子含む。黒色,金属光沢。自形は正方両錐。しばしば{112}を双晶面とする双晶を形成する。硬度6~6.5, 比重4.67。劈開{112}に完全。変成層状マンガン鉱床の主要鉱石鉱物としてばら輝石石英赤鉄鉱などと産するほか,紅れん石片岩の少量成分としても産する。それ自身は著量のマンガンを含むが,共存する種のマンガン含量はそう高くない。SiO4型の基本基を含む一方で,酸化鉱物であるビクスビ鉱に結晶学的諸性質は類似しており,系統分類上適当な二つの位置をもつ種である。命名はドイツの博物学者K.Braunにちなむ。

執筆者:

出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

関連語 加藤

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ブラウン鉱」の意味・わかりやすい解説

ブラウン鉱
ぶらうんこう
braunite

珪(けい)酸塩鉱物ないし酸化鉱物として分類される不透明鉱物。普通、粒状または塊状であるが、まれに立方体正八面体に近い正方複錐(ふくすい)の結晶形を示す。変成層状マンガン鉱床中にきわめて普通に産し、石英、ばら輝石、紅簾(こうれん)石、赤鉄鉱などと共存する。また、熱水性マンガン鉱脈中にも産する。マンガンの鉱石として重要である。英名は、ドイツの鉱物学者ブラウンKammerath Braun(1790―1872)にちなんで命名された。

松原 聰]


ブラウン鉱(データノート)
ぶらうんこうでーたのーと

ブラウン鉱
 英名    braunite
 化学式   Mn2+Mn3+6SiO12
 少量成分  Ca,Fe,Ba
 結晶系   正方
 硬度    6~6.5
 比重    4.7~4.8
 色     黒
 光沢    亜金属
 条痕    黒
 劈開    一方向に明瞭
       (「劈開」の項目参照

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内のブラウン鉱の言及

【酸化マンガン】より

…α型とγ型の2変態がある。天然にはα型がブラウン鉱(Mn,Si)2O3(Mn:Si=7:1)として産する。α型はβ‐MnO2を空気中で650℃に加熱すると得られ,γ型はγ‐MnO(OH)を減圧下で長時間加熱,脱水して得られる。…

※「ブラウン鉱」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

〘 名詞 〙 春の季節がもうすぐそこまで来ていること。《 季語・冬 》 〔俳諧・俳諧四季部類(1780)〕[初出の実例]「盆栽の橙黄なり春隣〈守水老〉」(出典:春夏秋冬‐冬(1903)〈河東碧梧桐・高...

春隣の用語解説を読む