デジタル大辞泉 「肯綮に中る」の意味・読み・例文・類語 肯綮こうけいに中あた・る 《「元史」王都中伝から》意見などが、ぴたりと要点をつく。「する事はいつも―・っていて間然すべきところがない」〈鴎外・阿部一族〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
日本大百科全書(ニッポニカ) 「肯綮に中る」の意味・わかりやすい解説 肯綮に中るこうけいにあたる 物事の急所をうまくつくこと、要点を巧みに探り当てること。「肯」は骨についた肉、「綮」は筋と肉のつながる部分をいい、牛を解体するときの重要なところであるため、急所、物事の要(かなめ)の意として用いられる。『荘子』「養生主篇(へん)」に、中国、戦国時代の魏(ぎ)の文恵王に仕えた料理の名人庖丁(ほうちょう)が「文恵君のために牛を解く、技は肯綮を経ること未(いま)だかつてせず」とある。[田所義行] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例