急所(読み)キュウショ

  • きゅうしょ キフ‥
  • きゅうしょ〔キフ〕

デジタル大辞泉の解説

からだの中で、生命にかかわる大事な所。そこに打撃を受けると、激痛を感じたり失神したりなどする。「傷は急所を外れている」
物事の最も大事な所。「問題の急所をつく」「急所を握られる」

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世界大百科事典 第2版の解説

そこに打撃を受けると生命にかかわる場所をいう。眉間(みけん)など全身に40ヵ所内外あり,それらの多くは東洋医学でいう経穴(つぼ)に一致し,皮下の浅いところを大血管が通過していたり,の薄いところや,自律神経が集中していたりして,打撃によって外傷性ショックを起こしやすい場所となっている。なお,武道などでは,生命にはかかわらなくても,そこへの攻撃によって,その人の行動を封じることができる場所をも急所とよぶことが多い。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

身体のうちで、そこに打撃が加えられると激痛を感じたり、失神したり、生命の危険を生じる部位。多くの武術では、攻防のポイントとして重視される。

[石井恒男]

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精選版 日本国語大辞典の解説

〘名〙
① 体の中で、そこを攻められると命にかかわる大事なところ。灸所(きゅうしょ)
※平治(1220頃か)中「滝口は急所を射られつるぞ、敵に頸とらすな」
② 物事の最も大切なところ。要所。要点。灸所。
※当世書生気質(1885‐86)〈坪内逍遙〉一八「総じて物事には究所(キウショ)のあるなり」
③ 能舞台を横に三分して、最も観客席に近い前の部分、および橋がかりを縦に三分して、最も正面舞台に近い部分、すなわち、一の松のあたりの称。

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世界大百科事典内の急所の言及

【当身技】より

…当(あて),当身,当技(あてわざ)ともいう。人体の急所とされる天倒(てんとう)(頭頂部),烏兎(うと)(みけん),霞(かすみ)(こめかみ),人中(じんちゆう)(鼻下),水月(すいげつ)(みぞおち),明星(みようじよう)(下腹部),電光(でんこう)(右ひばら),月影(げつえい)(左ひばら),釣鐘(つりがね)(睾丸),ひざ関節などを,こぶし,指先,ひじなどで突いたり,こぶし,手刀などで打ったり,ひざ,蹠頭(せきとう),かかとなどでけったりして相手に苦痛をあたえ参らせる技である。現在は乱取(らんどり)(自由練習)や試合における勝敗が中心となり,投げ技と固め技だけが使われ,当身技は危険であるので禁じられているため,活用がおろそかになっている。…

※「急所」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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