意見(読み)いけん

日本大百科全書(ニッポニカ)「意見」の解説

意見
いけん

ある特定事物や人物、さまざまな社会的な問題やできごとに対する態度信念、考え方、価値判断などを、ことばによって表明したものをいう。見は、家庭生活や社会生活のなかで人々とのコミュニケーションや新聞、雑誌、映画、ラジオ、テレビなどのマス・メディア(大量媒体)との接触を通じて形成され、しばしば社会の伝統や慣習に対して批判的であるが、知識のような一貫性や確証性に欠け、感情的で漠然とした意思表示にとどまることもある。いわゆる態度測定や世調査は、普通、言語的に表明された意見の収集、分析によっているわけであるが、権威主義的色彩の濃い社会や制裁的圧力が懸念される場合には、内面的意見と表面的意見が使い分けられ、真実の意見の動向がとらえられないおそれも生じる。また、意見が直接現実の場面に結び付かず、観念的なことばのうえでの原則論や感情論、空理空論に陥ることもある。

[辻 正三]

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デジタル大辞泉「意見」の解説

い‐けん【意見】

[名](スル)
ある問題に対する主張・考え。心に思うところ。「意見を述べる」「意見が分かれる」「少数意見」「賛成意見
自分の思うところを述べて、人の過ちをいさめること。異見。「同郷の先輩が意見する」
[類語](1見解主張所説所論持説持論私見私意私考所思所見考え見方オピニオン(尊敬)貴意高見(謙譲)愚見卑見私見管見/(2いさめる諫言諭す諫死注意説教𠮟責諌止苦言忠言忠告勧告警告心添えいまし戒めるたしなめるとがめる言い聞かせる言い含める因果を含めるくぎを刺す

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典「意見」の解説

意見
いけん
opinion

人が特定の状況対象に対してもつ特定の態度の言語的表明。したがって意見と態度とは並行的な対応関係にあり,社会心理学では意見は態度測定の重要な指標とされている。狭義には自己の信念の言語的表明。

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普及版 字通「意見」の解説

【意見】いけん

考え。所存。〔後漢書王充等伝論〕夫(そ)れの恆(つね)無きにひて、雜なり。故に是非の論、然として相ひ乖(そむ)く。

字通「意」の項目を見る

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