肺の良性腫瘍(読み)はいのりょうせいしゅよう

家庭医学館 「肺の良性腫瘍」の解説

はいのりょうせいしゅよう【肺の良性腫瘍】

 肺には、胸部X線写真では肺がんとそっくりなのに、大きくならない良性腫瘍が発生することがあります。
 多い順からあげると、結核腫(けっかくしゅ)、軟骨性過誤腫(なんこつせいかごしゅ)、奇形腫(きけいしゅ)といった、内部がつまった腫瘍と、気管支性嚢腫(きかんしせいのうしゅ)、血管腫(けっかんしゅ)など、内部が液体の腫瘍です。
 これらの腫瘍のなかには、3~4年もかかって、しだいに大きくなるものもありますので、良性とはいえ(結核腫を除いて)いつかは切除する必要があります。
 肺がんとちがい、内視鏡(気管支鏡)で発生部位の粘膜表面や粘膜下部の細胞を採取して、直接的に診断することが困難なのです。そのため、肺がんの可能性があると考えて手術し、組織を切り取って、標本をつくってから、初めて良性の腫瘍とわかることもしばしばあります。

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