背な(読み)せな

精選版 日本国語大辞典 「背な」の意味・読み・例文・類語

せ‐な【背な】

〘名〙
① せ。せなか。
※林葉集(1178)夏「夏深く野は成に鳧さはに出るこくれの鹿のせなみゆるまで」
※歌舞伎・熊谷名残盃(1694)一「恋のおもにをせなにおふて我と心をくるはする」
② 物のうしろ側の部分。特に、椅子などの背もたれ。
茶話(1915‐30)〈薄田泣菫〉五千弗の提琴「娘を椅子の背(セナ)に叩きつけないものでもないと」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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