背負込(読み)せおいこむ

精選版 日本国語大辞典 「背負込」の意味・読み・例文・類語

せおい‐こ・む せおひ‥【背負込】

〘他マ五(四)〙 背中にすっかり負ってしまう。また転じて、自分に不利な事柄を引き受ける。好ましくないことを受け合う。しょいこむ。
※金(1926)〈宮嶋資夫三一「二三万に渡る買持、安い所で買ったものもあるけれど、〈略〉ただ背負(セオ)ひ込(コ)んでしまふより仕方のない代物である」

しょい‐こ・む しょひ‥【背負込】

〘他マ五(四)〙 引き受けても困ることや迷惑なこと、また、自分の能力以上の負債などを、不本意に引き受ける。病気をうつされることにもいう。
咄本・鼠の笑(1780)した切すずめ「したきりすずめのばばあ、たびたびおもきつづらにて、ばけものをしょいこみ、なんぎしたりしゆへ」

しょい‐こみ しょひ‥【背負込】

〘名〙 困ること、迷惑なこと、また負債などを、不本意に引き受けること。また、その負担
滑稽本八笑人(1820‐49)初「こなたが居ねへ日には、おれひとりやっかいを背負込(ショヒコ)みダは」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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