背部叩打法(読み)はいぶこうだほう

知恵蔵mini 「背部叩打法」の解説

背部叩打法

餅などの食べ物や異物などを喉に詰まらせて気道がふさがれ咳も出ず、呼吸ができなくなった傷病者に対して、背中を叩いて詰まった食べ物や異物を吐き出させる応急処置方法。1歳未満の乳児妊婦に対しても行うことができる。同法は以下の手順で行う。(1)食べ物や異物を詰まらせた人が立っているか座っている場合は、やや後方から片手で傷病者の胸もしくは下あごを支えてうつむかせる(傷病者が倒れている場合は、傷病者を手前に引き起こして横向きにし、自分の足で傷病者の胸を支え、片手で傷病者の顔を支える)。(2)もう片方手のひらの付け根で、傷病者の肩甲骨と肩甲骨の間を強く4~5回、迅速に叩く。(3)回数にとらわれず、食べ物や異物が取れるか、窒息して気道が塞がれている反応がなくなるまで続ける。

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

妊娠・子育て用語辞典 「背部叩打法」の解説

はいぶこうだほう【背部叩打法】

気道に異物が入ったとき除去する方法の一つです。頭を体より低くさせ、手のひら全体で背中(肩甲骨と肩甲骨の間)を強く叩きます。1歳未満の子にも行なえます。なお、意識がないとき・異物がとれず意識がなくなったときは、背部叩打法などは行なわず、ただちに心肺蘇生法を始めます。

出典 母子衛生研究会「赤ちゃん&子育てインフォ」指導/妊娠編:中林正雄(母子愛育会総合母子保健センター所長)、子育て編:渡辺博(帝京大学医学部附属溝口病院小児科科長)妊娠・子育て用語辞典について 情報

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