故事成語を知る辞典 「胡馬は北風に依る」の解説
胡馬は北風に依る
[使用例] 長嶺氏は埠頭に待ち受けて、直にホテル迄送り届けてくれた。〈略〉市中見物の車中で久し振りに故郷を談じた。胡馬の北風に
[由来] 「文選」に収録された、一世紀ごろに作られたと思われる作者不詳の詩「古詩十九首」の一節。遠く離れてしまった愛しい人に会えない悲しみを、「胡馬は北風に依る(中国の北の地方に広がる胡の国で生まれた馬は、遠く離れた南の地方にやってきても、故郷をなつかしんで北風が吹く方向に顔を向ける)」とうたっています。
[解説] 同じ詩のこの直後の句からは、「越鳥は南枝に巣くう」という故事成語が生まれています。
〔異形〕胡馬は北風に嘶く。
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