胸痛し(読み)ムネイタシ

デジタル大辞泉 「胸痛し」の意味・読み・例文・類語

むねいた・し

心が痛むようす。非常につらい。
「―・き事なし給ひそ」〈竹取

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精選版 日本国語大辞典 「胸痛し」の意味・読み・例文・類語

むね【胸】 痛(いた)

  1. 胸部疼痛を感じるようである。
    1. [初出の実例]「少将といひし人を近く呼び寄せて、むねなんいたき。しばしおさへてとの給ふを聞きて」(出典:源氏物語(1001‐14頃)宿木)
  2. 心が痛い感じである。心配事があって苦しい。つらく悲しい。
    1. [初出の実例]「魂は朝夕(あしたゆふへ)にたまふれど吾(あ)が牟禰伊多之(ムネイタシ)恋のしげきに」(出典万葉集(8C後)一五・三七六七)

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