少将(読み)ショウショウ

デジタル大辞泉 「少将」の意味・読み・例文・類語

しょう‐しょう〔セウシヤウ〕【少将】

軍人階級の一。将官最下位中将の下、大佐の上。
律令制で、左右近衛府このえふ次官すけで、中将の下の位。すないすけ。

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精選版 日本国語大辞典 「少将」の意味・読み・例文・類語

しょう‐しょうセウシャウ【少将】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 奈良時代に置かれた、中衛府・近衛府・外衛府、および平安時代以降に置かれた左右近衛府の次官。中将の次位にあるもの。左右近衛府では正五位下に相当する。次将。すないすけ。
    1. [初出の実例]「又置中衛府。大将一人〈従四位上〉。少将一人〈正五位上〉」(出典:続日本紀‐神亀五年(728)八月甲午)
  3. 女房などにつける呼び名。
    1. [初出の実例]「相伊の馬の頭の女少将、北野の宰相の女宰相の君などぞ、近うはある」(出典:枕草子(10C終)一〇四)
  4. 中世以降、大将の下で、一部隊の指揮・統率をつかさどる者。
    1. [初出の実例]「召古新の小将、吾雖武門、未曾知弓箭之術」(出典:武家名目抄(19C中か)称呼部)
  5. 軍隊の階級の一つ。将官の最下位。中将の下。大佐の上。〔和英語林集成(再版)(1872)〕
    1. [初出の実例]「少将の司令する所の者也」(出典:建白書(1873)〈山田顕義〉上)

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朝日日本歴史人物事典 「少将」の解説

少将

生年生没年不詳
戦国時代の武家の女性。周防国(山口県)の国人領主吉見正頼の妻。陶氏毛利氏の緊張が最も高まった天文23(1554)年,嫡子亀王丸(広頼)を陶晴賢に引き渡した。また急難を逃れるため,離別したと称して同国仁保荘にあり,吉見氏旗下の下瀬頼郷に手紙を出して武運を開くように頼み,城普請指示。離別と偽ったり,合戦に対し指示を与えるなど戦略に通じた女性であった。<参考文献>『萩藩閥閲録

(田端泰子)

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「少将」の解説

少将 しょうしょう

鎌倉時代遊女
曾我物語」では曾我時致(ときむね)の愛人で,手越(てごし)の少将とよばれる。曾我兄弟の仇(あだ)討ちに手をかしたという。兄弟の死後,兄祐成(すけなり)の愛人の虎と出家,京都で法然(ほうねん)に念仏をまなび,相模(さがみ)(神奈川県)の大磯(おおいそ)で往生をとげたという。

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歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典 「少将」の解説

少将
(通称)
しょうしょう

歌舞伎・浄瑠璃の外題。
元の外題
去程恋重荷
初演
文政2.11(江戸・中村座)

出典 日外アソシエーツ「歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典」歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典について 情報

動植物名よみかた辞典 普及版 「少将」の解説

少将 (ショウショウ)

学名:Conophytum bilobum
植物。ツルナ科の園芸植物

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