胸膜のしくみと気胸のいろいろ(読み)きょうまくのしくみとききょうのいろいろ

家庭医学館の解説

きょうまくのしくみとききょうのいろいろ【胸膜のしくみと気胸のいろいろ】

 胸膜は、肺の表面をおおう薄い膜で、二重になっています。その二重の胸膜の間にある腔(くう)(空間)が胸膜腔(きょうまくくう)です。
 正常な胸膜腔にも少量の胸水(きょうすい)があり、内外の胸膜は円滑に接しています。
 胸膜腔内の圧力は大気圧より低く(陰圧)、呼吸運動に重要な役割をはたしています。
 胸膜の病気のうち、診療時によくみられるのは、胸膜腔に水がたまる胸水(コラム「胸水」)と、胸膜に孔(あな)があいて胸膜腔に空気が入り密閉性がなくなる気胸です。
 気胸は、明らかな外傷がない自然気胸と、胸部の外傷によっておこる外傷性気胸とが代表的なものです。そのほか、診断や治療にともなう医原性(いげんせい)気胸もあります。
 特殊な気胸として、月経時(げっけいじ)に反復しておこるものがあります。横隔膜(おうかくまく)の異所性子宮内膜症(いしょせいしきゅうないまくしょう)(子宮の内膜組織が子宮とは関係のない横隔膜にまぎれこみ、月経時のホルモン変化などに反応してはがれ、横隔膜に孔があく)によっておこると考えられています。

出典 小学館家庭医学館について 情報

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