能中村(読み)のうじゆうむら

日本歴史地名大系 「能中村」の解説

能中村
のうじゆうむら

[現在地名]朝日町三中みなか 能中

最上川左岸の河岸段丘上にあり、西は八沼やつぬま村。天正二年(一五七四)三月一一日の大江高基安堵(海野文書)に「能中村高百弐拾石余令開発、注進之段神妙之至也」とある。海野家は信州から上州高崎たかさき(現群馬県高崎市)に移り、まもなく大江高基に仕えて八沼に移って、初代信治が能中村を開発したことへの安堵を示す。正保郷帳に野中村とあり、田方一一八石余・畑方二一石余。ほかに「八ツ沼村山手 野中出作」として田方一六石余・畑方一〇石が記される。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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