脱亜入欧(読み)ダツアニュウオウ

デジタル大辞泉 「脱亜入欧」の意味・読み・例文・類語

だつあ‐にゅうおう〔‐ニフオウ〕【脱亜入欧】

アジアを離れ、ヨーロッパ諸国の仲間入りを目指すこと。明治維新以降、欧米諸国の文化を採り入れて近代化を進めた日本風潮をいう。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「脱亜入欧」の意味・読み・例文・類語

だつあ‐にゅうおう‥ニフオウ【脱亜入欧】

  1. 〘 名詞 〙 アジアを離れ、ヨーロッパの仲間入りをすること。アジアの軽視と、ヨーロッパの重視という姿勢をみせた明治以降の日本の風潮を評していう。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の脱亜入欧の言及

【岩倉使節団】より

…帰路ではアジア・アフリカの植民地・半植民地化の実態をかいま見た。この使節団の回覧の背景には,近代ヨーロッパ文明への信仰と,対するアジアの未開という判断があったが,アジアのなかの日本は,ヨーロッパ化=近代化の能力をもつという自負がこめられており,こうした発想がその後の日本の〈脱亜入欧〉=近代化の思考様式となり,かつアジアへの優越感となっていった。だが,日本近代化の第一歩において,明治政府の首脳が,米欧の地を実地に踏み,詳細な研究・調査をしたことは,その後の近代天皇制国家の構築に大きな影響を及ぼしているとみられている。…

※「脱亜入欧」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、和歌山県串本町の民間発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げる。同社は契約から打ち上げまでの期間で世界最短を目指すとし、将来的には...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android