脳性ナトリウム利尿ペプチド(読み)ノウセイナトリウムリニョウペプチド

デジタル大辞泉 の解説

のうせい‐ナトリウムりにょうペプチド〔ナウセイ‐リネウ‐〕【脳性ナトリウム利尿ペプチド】

主に心室から分泌されるホルモン利尿・血管拡張作用をもち、体液量や血圧調節に重要な役割を果たす。心室に負担がかかると分泌量が増加し、心臓負荷を軽減させる働きがあることから、心不全の診断・治療薬として利用される。B型ナトリウム利尿ペプチドBNP(B-type natriuretic peptide)。→ナトリウム利尿ペプチド
[補説]最初に豚の脳から発見されたため「脳性」と名づけられたが、その後の研究で心房性ナトリウム利尿ペプチドANP)と同様に主に心臓から分泌されていることがわかった。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android