脳槽シンチグラフィー(読み)のうそうシンチグラフィー(その他表記)isotope cisternography

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「脳槽シンチグラフィー」の意味・わかりやすい解説

脳槽シンチグラフィー
のうそうシンチグラフィー
isotope cisternography

放射性同位元素を脳槽に投与して行う検査。脳膜硬膜,クモ膜,軟膜の3層から成り,最内層の軟膜は脳の表面に密着して,溝の中にまで入り込んでいるが,クモ膜はそこまで入らないため,軟膜とクモ膜の間には,部位によってはかなり広い間隙が形成されている。この間隙を脳槽という。放射性同位元素を腰椎穿刺によって脊髄クモ膜下腔に注入すると,髄液中に拡散するので,この髄液を満たした脳槽が描出される。この脳槽シンチグラフィーは,髄液の通過障害部位や髄液瘻の瘻孔部位の診断,水頭症に対する手術的短絡路の通過状態判定などに用いられる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

顔や四肢に特有の紅斑がみられる疾患で,伝染性紅斑の俗称。パルボウイルスの感染によって年長幼児,低学年児童に好発し,乳児や成人には少ない。1〜2週間の潜伏期ののち突然発疹が出る。発疹は両ほおに対称的に生...

リンゴ病の用語解説を読む