膨張セメント(読み)ぼうちょうセメント(その他表記)expanding cement

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「膨張セメント」の意味・わかりやすい解説

膨張セメント
ぼうちょうセメント
expanding cement

凝結,硬化中に膨張するセメントコンクリート乾燥収縮によるひび割れを防ぐことができる。石膏ボーキサイトチョークなどを適当に配合して粉砕し,これを焼成したものを膨張剤として普通のセメントに混合したもの。セメントに水を加えて混ぜると,化学変化を起し,凝結作用に続いて硬化現象を示す。その際,膨張剤の膨張現象によって,コンクリート内部に応力を生じるので,構造的に強くなる。

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世界大百科事典(旧版)内の膨張セメントの言及

【セメント】より

…装飾,塗装,人造石,芸術などに用いられる。膨張セメントexpansive cement膨張材を加えてコンクリートの乾燥収縮によるひび割れ防止,あるいは鉄筋との緊張力を発生させるケミカルプレストレス用混合セメント。膨張材としてはカルシウムスルホアルミネート系,石灰系,アルミン酸カルシウム系,セッコウ系などがあるが,日本では前2者が利用されている。…

※「膨張セメント」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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