臑当て(読み)すねあて

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「臑当て」の意味・わかりやすい解説

臑当て
すねあて

小具足一つ。鉄または革でつくった臑を守る武具。上古時代の埴輪にその例があり,鎌倉時代絵巻物には,三片の鉄か革を円筒状にした三枚筒臑当てがみられる。南北朝時代頃には膝頭を保護する立挙 (たてあげ) がつけられ,室町時代頃からは,細長い鉄を鎖でつないだ篠 (しの) 臑当てが用いられた。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

排他的経済水域

略称 EEZ。沿岸国が水産資源や海底鉱物資源などについて排他的管轄権を行使しうる水域。領海を越えてこれに接続する区域で,領海基線から 200カイリの範囲をいう。沿岸国は,水中ならびに海底と地下の天然資...

排他的経済水域の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android