臙脂虫(読み)エンジムシ

デジタル大辞泉 「臙脂虫」の意味・読み・例文・類語

えんじ‐むし【×臙脂虫】

カイガラムシ科の昆虫。体長2ミリほどで、赤褐色。雌ははねがなく、体に多量の紅色色素を含み、紅色染料コチニール原料になる。メキシコに分布し、サボテン寄生。また、古くはインド・西アジア産のものをさした。えんじちゅう。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

関連語 名詞

精選版 日本国語大辞典 「臙脂虫」の意味・読み・例文・類語

えんじ‐むし【臙脂虫】

  1. 〘 名詞 〙 カイガラムシ科の微小昆虫。体長二ミリメートル内外。雄は赤褐色で細長く、透明な前ばねがある。雌は卵円形で、体内に赤色色素を含み、はねはなく、体の表面は白色の蝋(ろう)物質に覆われる。中南米に分布し、サボテンに寄生。雌はコチニールとよばれ、古くから食用紅や口紅の原料とされたほか、各種織物の染料に用いられた。えんじちゅう。コチニールかいがらむし。〔生物学語彙(1884)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む