臥牛村(読み)ふしうしむら

日本歴史地名大系 「臥牛村」の解説

臥牛村
ふしうしむら

[現在地名]北上市更木町さらきちよう 臥牛

更木村北東にある。北上川の支流さるいし川の下流部で、西流してきた同川が北東に大きく湾曲する地点に位置する。更木村から来て南成島みなみなるしま(現和賀郡東和町)を経て土沢つちざわ(現同上)に至る道、当村で土沢村への道と分れて稗貫ひえぬき東十二丁目ひがしじゆうにちようめ(現花巻市)を経て花巻に至る道がある。村名は、昔北上川の牛潜うしくり淵に沈んだ牛が穴をくぐって猿ヶ石川の観音堂下の淵に抜け、岸で伏していたことによると伝える(邦内郷村志)。享和三年(一八〇三)の仮名付帳には「ヒソウシ」とある。縄文時代の遺跡が多く、丘陵部には前期・中期の坊主峠ぼうずとうげ高畑たかばたけ横欠よこがけなどの遺跡がある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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