自動調心軸受(読み)じどうちょうしんじくうけ(その他表記)self-aligning bearing

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「自動調心軸受」の意味・わかりやすい解説

自動調心軸受
じどうちょうしんじくうけ
self-aligning bearing

軸の両端の中心が若干狂ったり,軸がたわんで曲ったりしても,自動的に傾いて運転できる軸受総称すべり軸受 (ジャーナル軸受に多く用いられる) ところがり軸受に大別され,後者には,(1) 自動調心ころ軸受,(2) 自動調心玉軸受,(3) スラスト自動調心ころ軸受などがある。 (1) は球面状のころ (通常複列) を用いたラジアルころ軸受の一種で,通常外輪軌道面が球面状をしたもののみをさす。軸方向荷重 (スラスト荷重) を軸直径方向の荷重 (ラジアル荷重) に変えることができ,(2) よりも負荷容量が大きく,衝撃にも強く,低速・高荷重に適している。 (2) は (1) のころを玉にしたもので,通常外輪軌道面が球面になったもののみをさす。小径の玉が多数入っているが,摩擦係数は比較的小さく,若干のスラスト荷重を支えることができる。

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