舞納(読み)まいおさめる

精選版 日本国語大辞典 「舞納」の意味・読み・例文・類語

まい‐おさ・める まひをさめる【舞納】

〘他マ下一〙 まひをさ・む 〘他マ下二〙
① 舞い終える。舞をやりおおす。
花鏡(1424)時節当勘事「舞ひ出し、舞ひとむる所、舞台三分一ほど後を残して、舞ひそめ、まいおさむべし」
② 転じて、事をうまくおさめる。場をうまく取り繕ろう。
浮世草子傾城禁短気(1711)五「どふいふて舞(マイ)おさめるぞ」

まい‐おさめ まひをさめ【舞納】

〘名〙
一曲を舞い終えること。
※虎明本狂言・不聞座頭(室町末‐近世初)「まいおさめに、あしにてかほをなづる」
最後の舞を舞うこと。また、最後の舞。
歌舞伎で、一興行、または一年間の終わり。千秋楽。また、一日の興行を終えること。

まい‐おさま・る まひをさまる【舞納】

〘自ラ四〙 舞が終わる。また一般に事が落着する。
滑稽本東海道中膝栗毛(1802‐09)四「彌次郎兵へがちゃらくらに、やうやうとまひおさまり」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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