芋村(読み)いもむら

日本歴史地名大系 「芋村」の解説

芋村
いもむら

[現在地名]田辺市芳養はや

芳養川下流域の平地を中心とした農村。南部を芳養川が西流、蛇行して南流する。集落は丘陵麓の微高地にかたまるが、「続風土記」は宝永四年(一七〇七)一〇月の大地震と津波災害後、同地に集落が移転したと記す。中世芳養庄に含まれ、地名は弘和四年(一三八四)の楠本守行譲状写(芳村文書)に「イモ谷」とみえるのが早い。慶長六年(一六〇一)の浅野左衛門佐殿知行持高写(「万代記」所収)には「芋生村」とみえ、村高一九一石余。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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