芋沢(読み)いもざわ

日本歴史地名大系 「芋沢」の解説

芋沢
いもざわ

[現在地名]小野田町 芋沢

小野田本郷のうちで、鳴瀬なるせ川右岸にあり、東は上野目かみのめ、南は鹿原かのはら、西は水芋みずいも、北は小瀬こぜに接する。かつては医王沢と書いたという(安永風土記)。「封内風土記」成立の明和九年(一七七二)以前に小野田本郷より分離したという。「安永風土記」によれば、田一六貫九〇九文・畑四貫七四文で、一円給所、人頭三八人(うち寺一・沽却禿三)、家数三六(うち借屋一)、男一〇五・女一〇五、馬八一で、すべて芋沢屋敷に住している。神社は二社、仏閣は村鎮守の観音堂があり、用水として当村一円の矢坪川やつぼがわ(溜高一六貫三九一文)と、八ヵ村入会の小瀬堰(当村分溜高五一八文)がある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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