日本大百科全書(ニッポニカ) 「芦原峠」の意味・わかりやすい解説 芦原峠あしはらとうげ 奈良県中部、竜門(りゅうもん)山地西部の鞍部(あんぶ)にある峠。標高280メートル。高取町と大淀(おおよど)町の境界に位置する。古くから重阪(へさか)峠とともに奈良盆地から吉野川渓谷へ出る交通の要地で難所でもあった。土佐村(現、高取町)と芦原村(現、大淀町)を結ぶので土佐芦原越ともいわれた。1965年(昭和40)770メートルの芦原トンネルが完成し、そこを通過する国道169号は勾配(こうばい)が緩やかとなり、距離も短縮されて利用度は一段と高まった。[菊地一郎] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例