花又村(読み)はなまたむら

日本歴史地名大系 「花又村」の解説

花又村
はなまたむら

[現在地名]足立区花畑はなはた一―八丁目・南花畑みなみはなはた一―五丁目・神明しんめい一丁目・神明南しんめいみなみ一―二丁目など

毛長けなが(現毛長川)の南岸に位置し、東は久左衛門きゆうざえもん新田、南は六月ろくがつ村。北から南東にかけて綾瀬あやせ川に臨む。花俣・花股などとも記す。正平七年(一三五二)五月二四日の源某宛行状(水野文書)によれば、水野致秋が勲功の賞として源某(新田義興か)から足立郡内「花俣郷秋山四郎跡」を与えられている。水野致秋は南北朝時代、足利直義にくみしていたが、直義没後は新田氏に従い足利尊氏軍と戦い、この恩賞を受けた。

田園簿に村名がみえ、田一千二一六石余・畑三五二石余、ほかに見取場として田一町六反余・畑一町四反歩、野銭永二六一文。元禄郷帳では高一千三二三石余。旧高旧領取調帳では高一千三二八石余で、ほかに花又村新田三石余が記される。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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