花城村
はなぐしくむら
[現在地名]那覇市若狭一丁目
那覇の北西部に位置。もと真和志間切に属し、のちの久茂地村の一部と海岸沿いの波之上辺りを含む地で、若狭町村を東から北、西と取巻いていたと考えられる。「琉球国由来記」に小名「新村渠ハ、花城地ノ内タリシ時ニ、牛姓花城親雲上秀咸(中略)風難ヲ防グ便ニモ成ベシトテ」、コハデサ(枯葉手樹、クヮーディーサー)の木を順治年間(一六四四―六一)に植えたとある。のち久茂地村となる久茂地川西岸の新村渠が、かつて花城村に属していたこと、順治年間までは花城村の内であったことがわかる(「琉球国旧記」、「球陽」尚質王二一年条)。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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