最新 地学事典 「花泉動物群」の解説
はないずみどうぶつぐん
花泉動物群
Hanaizumi fauna
岩手県一関市花泉町金森の河成段丘堆積物(花泉層)に含まれていた後期更新世の哺乳類化石群。花泉層から採取された試料より放射性炭素年代が得られている。哺乳類化石は大型のものがほとんどで,おもなものに長鼻目のナウマンゾウ(Palaeoloxodon naumanni)や,偶蹄目のヤベオオツノジカ(Sinomegaceros yabei)・ヘラジカ(Alces alces)・ステップバイソン(Bison priscus)がある。そのうち,ステップバイソンなどはマンモス動物群の構成要素であるが,マンモスゾウ(Mammuthus primigenius)などのマンモス動物群の主要構成要素は見られない。花泉層の植物化石は現在よりかなり寒冷な気候を指示しており,この動物群は後期更新世の本州の動物相の特徴やその環境を知る上で重要。
執筆者:河村 善也
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

