花結(読み)はなむすび

精選版 日本国語大辞典 「花結」の意味・読み・例文・類語

はな‐むすび【花結】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 花形に結んだ紐結びの総称。三つ輪結び、梅結び菊結び、玉房結びなどがある。これらは装飾として単独にも使われたが、また被布などの入紐(いれひも)としても使われた。また、細い紐を種々の花形に結ぶ女子の遊び。女子の諸芸の一つとされた。
    1. [初出の実例]「五月五日、くすだまみやしろにたてまつらせ給、はなむすびに人のもとにつかはしたる」(出典:摂津集(平安))
  3. 草木の花の名をくじびきにして、それを題として歌をよむこと。また、男女の名になぞらえて縁結びのようにする女子の遊戯。〔俳諧・年浪草(1783)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android