若原村(読み)わかばらむら

日本歴史地名大系 「若原村」の解説

若原村
わかばらむら

[現在地名]鳥越村若原

河合かわい村の南西に位置し、集落は手取川に合流する大日だいにち川西岸の河岸段丘上にある。古くは北側山麓のまきはらに集落があったが、洪水に伴う山崩れのため現在地へ移転。新しい地の意から村名が生じたと伝える(鳥越村史)。「日野一流系図」によると、康恵(蓮尭)は越前志比しひ上郷かみのごう荒川の興行あらかわのこうぎよう(現福井県上志比村)に一時居住したが、のち「山内若原」に移住し、享禄二年(一五二九)八月二日に没している。なお地内の字ゴボヤマ(御坊山)はその跡地とされる。正保郷帳では高二三五石余、田方四町一反余・畑方九町七反余。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android