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大日 ダイニチ

世界大百科事典 第2版の解説

だいにち【大日】

密教の中心本尊で如来の一つ。サンスクリット名マハーバイローチャナMahāvairocanaの訳で,摩訶毘盧遮那(まかびるしやな)と音訳し,単に毘盧遮那仏ともいう。その智慧の光明があまねく一切に及び,慈悲の活動が永遠不滅とされ,密教の体系ではすべての諸仏諸菩薩はこの如来より出生したとされる。《大日経》に説く胎蔵大日如来と,《金剛頂経》に説く金剛界大日如来の2種があり,両経が展開する説に基づいた,いわゆる両界曼荼羅の中心に位置する。

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大辞林 第三版の解説

だいにち【大日】

〔「たいにち」とも〕
「大日如来」の略。

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世界大百科事典内の大日の言及

【密教】より

…第1の雑密とは,世界の女性原理的霊力をそれと同置された呪文,術語でいう真言(しんごん)(マントラ),明呪(みようじゆ)(ビディヤーvidyā),陀羅尼(だらに)(ダーラニー)等の誦持によってコントロールし,各種の目的(治痛,息災,財福の獲得など)を達しようとするものである。純密とは《大日経(だいにちきよう)》と《金剛頂経(こんごうちようきよう)》のいわゆる両部大経を指すが,前者は大乗仏教,ことに《華厳経》が説くところの世界観,すなわち,世界を宇宙的な仏ビルシャナ(毘盧遮那仏)の内実とみる,あるいは普賢(ふげん)の衆生利益の行のマンダラ(余すところなき総体の意)とみる世界観を図絵マンダラとして表現し,儀礼的にその世界に参入しようとするもので,高踏的な大乗仏教をシンボリズムによって巧妙に補完したものとなっている。《金剛頂経》はシンボリスティックに表現された仏の世界を人間の世界の外側に実在的に措定し,〈象徴されるものと象徴それ自体は同一である〉というその瑜伽(ヨーガ。…

【密教美術】より

…仏教が,バラモン教を摂取したヒンドゥー教の隆盛に対応するため,これらと妥協し,回生を計ろうとしたところに密教学は確立された。やがて大日如来(大日)を中心に,釈尊の禁止した呪や印契,壇を設ける修法を取り入れ,バラモン教・ヒンドゥー教の諸神を多量に包摂した。 密教のアジア諸国への伝播にはいくつかの道があった。…

※「大日」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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