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若林城 わかばやしじょう

日本の城がわかる事典の解説

わかばやしじょう【若林城】

宮城県仙台市若林区にあった江戸時代の平城(ひらじろ)。伊達政宗(だてまさむね)の晩年の居城である。仙台城(同市青葉区)の南東に位置し、1628年(寛永5)に、政宗が幕府の許可を得て若林屋敷として築いた。東西約350m、南北約290mの単郭式で、周囲には土手が築かれ、その外側には幅25m前後の巨大な水堀があった。東、北、西の3ヵ所の出入口は、張り出しからの横矢で守られているという堅固な城で、南東部には櫓(やぐら)も設けられていたといわれる。同城完成後、政宗は仙台在住中、もっぱらこの城で過ごしたといわれる。政宗は「死後は堀一重を残してそのほかは田畑とせよ」と命じたといわれるが、1636年(寛永13)の彼の死去後廃城となり、その後は、薬草の栽培を行う仙台藩の若林薬園となった。わずか数年間のみ存在した城ということになる。城跡には明治時代に宮城集治監が置かれ、宮城監獄を経て現在は宮城刑務所になっている。往時の土塁掘割が残され、同刑務所はこの土塁を利用して、その上に高い塀をめぐらせている。ちなみに、同市若林区の区名は、この城名に由来する。JR仙台駅から徒歩約20分。◇若林屋敷とも呼ばれる。

出典|講談社日本の城がわかる事典について | 情報

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