最新 地学事典 「苦土ローランド石」の解説
くどローランドせき
苦土ローランド石
magnesiorowlandite-(Y)
化学組成Y4(Mg, Fe)(Si2O7)2F2の鉱物。三斜晶系,空間群P1,格子定数a0.6527nm, b0.8656, c0.5519,α99.09°, β104.17, γ91.48,単位格子中1分子含む。灰色塊状と白色粉状の部分の集合体。ガラス~油脂光沢。劈開認めず。硬度5~5.5。比重4.82。灰色,無色,条痕白色。二軸性負,屈折率α1.755, γ1.760。三重県菰野(こもの)町宗利谷の花崗岩ペグマタイトから産出。ローランド石のMg置換体で,Y鉱物ながら重希土のみならず軽希土にも富む。微量のThが検出されるが,明瞭なX線回折を示すため,結晶構造が決定。6配位八面体,7配位多面体,8配位多面体を,それぞれMg, Yと重希土,Ndなど軽希土が占有。
執筆者:宮脇 律郎
参照項目:ローランド石
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

