苦鉄質(読み)くてつしつ(その他表記)mafic

精選版 日本国語大辞典 「苦鉄質」の意味・読み・例文・類語

くてつ‐しつ【苦鉄質】

  1. 〘 名詞 〙 火成岩化学組成で、鉄や苦土マグネシウム)が多いことをいう。

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岩石学辞典 「苦鉄質」の解説

苦鉄質

火成岩の中に実際に存在するFeやMgを主成分として含む苦鉄質(ferromagnesian)鉱物とその他の珪長質felsic)でない鉱物を合せて記述する表現である.有色鉱物と同じ意味に用いられる.この語はferromagnesian鉱物が著しい岩石の記述にも使用される.これに対してフェミックfemic)は岩石の化学分析値から計算したノルム値を用いた表現で,両者は同じ意味ではない[Cross, et al. : 1912].

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