英賀御坊来由并貞照院殿御帰参之事(読み)あがごぼうらいゆならびにていしよういんどのごきさんのこと

日本歴史地名大系 の解説

英賀御坊来由并貞照院殿御帰参之事(英賀来由并帰参一件)
あがごぼうらいゆならびにていしよういんどのごきさんのこと

一冊

成立 元禄一四年以降

写本 龍谷大学図書館

解説 前半は明応年中の英賀御坊本徳寺の草創から四ヵ寺・六坊の来由略記、本徳寺の亀山への移徙を記し、次に慶長年中の本願寺東西分立時の播磨の真宗寺院の動向、船場本徳寺の開創を述べる。東西分立時播磨真宗寺院は東本願寺方に属するが、まもなく西本願寺方に転派した経緯で、おもに船場本徳寺開基略記(龍谷大学図書館蔵)の記載を補完している。後半は寛文八年西本願寺方であった亀山本徳寺貞照院の東本願寺方への帰参にかかわる委細と、播磨真宗寺院の帰参動向について記す。東西本願寺の分立、亀山本徳寺の分立、姫路藩主池田氏の動向、それに伴って東西本願寺への所属について揺れ動く播磨真宗寺院の状況をみることができる。

活字本兵庫県史」史料編中世四所収

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android