茅山派(読み)ぼうざんは(その他表記)Máo shān pài

改訂新版 世界大百科事典 「茅山派」の意味・わかりやすい解説

茅山派 (ぼうざんは)
Máo shān pài

中国,道教宗派の一つ。茅山上清派,上清派などともいう。梁の陶弘景によって大成されたが,その起源は,晋代の魏華存や楊羲,許穆にさかのぼる。陶弘景の後,王遠知,潘師正を経て,盛唐時代の司馬承禎,李含光,呉筠に継承され,また宋以降も朱自英,劉混康などが出て,唐・宋の皇室と結びつき勢力を張った。この派は,天師道とともに最も伝統ある宗派と目され,〈存想〉を重視し〈清高出世〉を特徴とする。その思想を示す代表的著作には陶弘景編の《真誥(しんこう)》,司馬承禎の《坐忘論》《天隠子》などがある。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

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