茜染(読み)アカネゾメ

デジタル大辞泉 「茜染」の意味・読み・例文・類語

あかね‐ぞめ【×茜染(め)】

アカネで赤く染めること。また、その染め物。

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精選版 日本国語大辞典 「茜染」の意味・読み・例文・類語

あかね‐ぞめ【茜染】

  1. 〘 名詞 〙 茜草の根の煎汁(せんじゅう)灰汁(あく)で布を赤黄色に染めること。また、その染めた布。
    1. [初出の実例]「山科の草木や露のあかね染」(出典:俳諧・崑山集(1651)七)

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世界大百科事典(旧版)内の茜染の言及

【染色】より

…この時代は複雑な色相を加えていった点,またその色の取合せに優れた感覚を発揮した点において,著しい特色を示している。しかし,前代盛んであった茜染は廃れ,その代り紅染が盛行し,その濃色は禁色とされた。また紫の染色は,紫根の染法や発色にむずかしさがあったせいか,《延喜式》にはみられぬ藍と紅との交染による二藍(ふたあい)という色相を生じ,紫系統の色は二藍,蒲萄色,桔梗(ききよう),濃(こき)色,薄(うすき)色などと呼ばれるようになった。…

※「茜染」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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