国指定史跡ガイド 「荏柄天神社境内」の解説
えがらてんじんしゃけいだい【荏柄天神社境内】
神奈川県鎌倉市二階堂にある神社。市中央部の東側、源頼朝が開いた幕府跡伝承地の北東約200mの丘陵先端部に位置し、1104年(長治1)の創建と伝えられる。頼朝は鬼門鎮護のために尊崇し、社殿を建てたといい、以降、豊臣・徳川をはじめ、多くの信仰を集めた。社殿は周囲より7mほど高い東西約55m、南北約50mの削平地に建ち、社殿裏は人工的に切り落とした急崖で、社殿の両側には袖状の尾根が張り出している。境内には樹齢900年といわれる大銀杏があり、14世紀造営の鶴岡八幡宮若宮を移築した本殿が重要文化財に指定されるのと同時に、2005年(平成17)に国の史跡に指定された。JR横須賀線ほか鎌倉駅から湘南京急バス「天神前」下車、徒歩約3分。