精選版 日本国語大辞典 「荒御裂き」の意味・読み・例文・類語 あら‐みさき【荒御前・荒御裂】 〘 名詞 〙① (軍の先頭に立つ)勇武な神。神功皇后の征韓の際の乗船に現われたという住吉大神の荒御魂(あらみたま)。[初出の実例]「むかし神功皇后(じんごうくゎうこう)、新羅(しんら)をせめ給ひし時、伊勢大神宮より二神のあらみさきをさしそへさせ給ひけり」(出典:平家物語(13C前)一一)② 人の仲、特に男女の仲を裂く神。あらみかげ。あらみさきひめ。[初出の実例]「あらみさきとは、人の中をさくる神を云ふ、さくる神とも」(出典:能因歌枕(11C中)) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例