荒目(読み)アラメ

デジタル大辞泉 「荒目」の意味・読み・例文・類語

あら‐め【荒目/粗目】

[名・形動]
やや粗いこと。特に、編み目・織り目また木目などが普通より粗いこと。また、そのもの。
荒々しいさま。また、きびしいさま。
「―ナ人」〈日葡
荒目網」の略。
荒目おどし」の略。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「荒目」の意味・読み・例文・類語

あら‐め【荒目・粗目】

  1. 〘 名詞 〙
  2. [ 一 ] ( 形動 ) どちらかというとあらいこと。また、そのさま。
    1. 物事が大ざっぱであること。また、そのさま。
      1. [初出の実例]「Scaber〈略〉Aramenaru(アラメナル) モノ、ソソウナル モノ」(出典:羅葡日辞書(1595))
    2. 荒々しいこと。また、そのさま。きびしいこと。また、そのさま。〔日葡辞書(1603‐04)〕
  3. [ 二 ]
    1. 編み物や織物の目、また、木目などが比較的あらいこと。
      1. [初出の実例]「樗櫟散材とて、木もあらめにすぢりにがみて、大木なれども用にたたぬぞ」(出典:中華若木詩抄(1520頃)中)
    2. 鎧の札(さね)を特に大きくこしらえたもの。威(おどし)や横縫いの穴の間隔があらいところからいう。→おおあらめ
    3. あらめあみ(荒目網)」の略。

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