莪原村
ばいばらむら
[現在地名]津島市莪原町
佐屋路を隔てて南神守村の南に位置し、東は下田村(現海部郡七宝町)、南は大坪村、西は百嶋村に接している。織田信雄分限帳に「弐百貫 尾州はいはら郷内 安井助十郎」とあるのが文献上の初見。天保の村絵図によれば、北から南へ村域の中央部分に帯状の下田村替地新田が記され、古大江川井筋の跡である。同年の居屋敷地絵図(徳川林政史蔵)によると五一戸の高持、四八戸の無高、一五戸の空家居屋敷がみられる。南北に長い集落内の中央を通る道を挟んで「府志」記載の曹洞宗長光寺が東側に、真宗大谷派本行寺が西側に記されている。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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