莱州(読み)らいしゅう

日本大百科全書(ニッポニカ) 「莱州」の意味・わかりやすい解説

莱州
らいしゅう / ライチョウ

中国、山東(さんとう)省東部、山東半島北西の県級市。1988年旧掖(えき)県が市制を施行して莱州市となった。煙台(えんだい)地級市に属する。人口85万4000(2014)。莱州湾に臨む。漢代に掖県となったが、唐代には莱州治が置かれたため、以後は莱州と俗称された。秦(しん)代以降、海港として開けたが、清(しん)代には一時衰退、中華人民共和国成立後、漁港として栄える。西方の粉子(ふんし)山にマグネシウム鉱山がある。麦稈真田(ばっかんさなだ)(麦わらを平たくつぶして編んだ紐(ひも))は特産

[駒井正一・編集部 2017年1月19日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android