莱陽(読み)らいよう

日本大百科全書(ニッポニカ) 「莱陽」の意味・わかりやすい解説

莱陽
らいよう / ライヤン

中国、山東(さんとう)省東部、山東半島中央部にある県級市。煙台(えんだい)地級市に属する。人口85万4000(2014)。五竜河流域の標高500メートル以下のなだらかな膠東(こうとう)丘陵地帯に位置する。小麦大豆トウモロコシを主体にした二期作が行われる。ラッカセイアサのほか柞蚕(さくさん)糸を産出し、「莱陽ナシ」は特産品である。藍煙(らんえん)線(藍村(らんそん)―煙台)、高速鉄道の青栄城際鉄道(青島(チンタオ)―栄成(えいせい))が通じる。1950年カモノハシ竜のチンタオサウルス化石が発見され、2016年には大規模な恐竜の化石層が確認された。

[駒井正一・編集部 2017年1月19日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android