日本歴史地名大系 「菅田館跡」の解説 菅田館跡すがたたてあと 福島県:二本松市南杉田村菅田館跡[現在地名]二本松市十神旧字舘山(たてやま)にある中世の館跡。阿武隈川西岸の丘陵上、標高二五一メートルの三角点付近に位置する。享保二一年(一七三六)の書上と思われる杉田組村々并六町大概書(二本松市史)には館主遊佐掃部とある。「相生集」には遊佐掃部が十神を勧請したために十神(とおがみ)館とよぶようになったが、本来の名称は菅田館であると記されている。「積達古館弁」「積達館基考」は遊佐筑後守、その子信濃守、その子遊佐左馬、その子掃部までがこの館に居住、掃部の息孫九郎は粟(あわ)ノ巣(す)の戦で果てたと述べている。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報