菊竹嘉市(読み)キクタケ カイチ

20世紀日本人名事典 「菊竹嘉市」の解説

菊竹 嘉市
キクタケ カイチ

明治〜昭和期の実業家 福岡県書籍雑誌商組合長;金文堂代表。



生年
慶応4年5月1日(1868年)

没年
昭和10(1935)年4月16日

出生地
筑後国久留米米屋町(福岡県)

学歴〔年〕
久留米中中退

経歴
筑後久留米の書籍商二文字屋・菊竹儀平の長男に生まれる。明治18年父が他界したため学業を中退して家業を継ぐ。店名を金文堂と改め、卸問屋兼業、定価現金販売、陳列式店舗などの新機軸を打ち出した。42年火災で店舗・家財を焼失するが、業務を発展させ、大正7年福岡に支店を出し、11年洋風の大店舗を新築し合資会社の代表社員となる。また九州各地に金の字を付けた系列店を独立させた。福岡県書籍雑誌商組合長も務め、長年に渡って同業間の福利増進に尽力した。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「菊竹嘉市」の解説

菊竹嘉市 きくたけ-かいち

1868-1935 明治-昭和時代前期の実業家。
慶応4年5月1日生まれ。明治18年福岡県久留米の書籍商二文字屋をつぐ。店名を金文堂とあらため,卸問屋兼業,定価現金販売,陳列式店舗などの新機軸をうちだし,九州各地に金の字をつけた系列店を独立させた。福岡県書籍雑誌商組合長。昭和10年4月16日死去。68歳。久留米中学中退。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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